DisabilityLogのメンバー紹介5人目は、待望のあの方!
皆さんはじめまして。DisabilityLogに最近お誘いいただきました、なほ(Naho)と申します。どうぞよろしくお願いします🌈🐕
Naho先生の自己紹介
よろしくお願いいたします!
それではまず最初に、自己紹介をお願いいたします。
私は日本でコンサルタントとして働いており、ダイバーシティ、特にDEI&Bという領域を専門に発信活動をしています。これまでの同僚には、車いすのユーザーや視力や聴力なども含め、持病を抱えていたり、介護や育児をされている方、外国籍を持たれている方……様々な状況や特性の方がいます。
一緒に業務を行うなかで、自然と、より多くの人にとってのよい環境での就業や社会の在り方を考えるようになりました。ダイバーシティとは、答えがあるものではなく、一緒に考えていくこと、そのコミュニティに沿った形の実践こそが必要だと感じています。
こんな素敵な考え方ができる、なほ先生からブログの活動に共感して頂けるなんて嬉しすぎます!しかも、第一線でダイバーシティーを積極的に促進されているとは。身近にいてほしい存在です。もう、先生と最初から呼ばせて頂くのに相応しいので、「なほ先生」って呼びますね!!
なほ先生、ブログ仲間として、本当に心強いね。ありがとう!
なほ先生、めっちゃ良い人すぎる。。
なほ先生、素晴らしいですね
皆さん、ありがとうございます!
「なほ先生」って呼んでくれるなんて照れるなぁ…
DEI&Bとは
DEI&B……ってなにかしら??
DEI&Bというのは、Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包含)、Belonging(帰属性)のこと。それぞれの言葉の頭文字で構成されています。
ダイバーシティは聞いたことがあるけど、DEI&Bというのはまだ耳なじみがないですよね。
それもそのはず、海外で提唱され、日本にはこの2~3年の間に入ってきたばかりの考え方なんです。
正解もなく、現在進行形で成長しつつある概念です。
特に最後の「Belonging;ビロンギング」が大切、というのが、私のスタンスです
DEI&Bまだ難しいかも……
OK!実はとっても身近なことなんです。少しだけ堅苦しいので、一つずつ丁寧に確認していきましょうね。ビロンギングがなぜ大切か?ということも、理解してもらえると思います。
Diversity(多様性)
いまではよく耳にするようになった「ダイバーシティ」。
「多様性」と訳されることが多い単語です。
何事も1種類だけだと、観点が凝り固まってしまいますよね。
社会も「私」だけでできているわけではなく、年齢も、性別も、国籍も、趣味嗜好もさまざまです。
この30年ほどの間、インターネットの発展はめざましく、それとともに、時間や空間の制限も従来とは比較が出来なくなってきました。
既存のものさしや、尺度では表せなくなってきたということです。
ふむふむ。確かに、当たり前が、当たり前でなくなってきているというか‥‥‥
はい。そうなんですよね。
そのような中、「皆が多様な存在であること」≒多様性を柔軟に取り入れることが、フィットする考え方となるでしょう。
ダイバーシティが実現しているからと言って、必ずしも混乱が生じたり、すべてがごちゃごちゃになる状態ではないということが大切です。
お互いが、お互いを認め合い、尊重するための意識が求められている、とすると、ダイバーシティはその土台を構成するものと考えることができます。
ベースとなる、大切な考え方なんですね!
その通り^^自分や相手を大切にするための、根幹と言えるでしょう。
Equity(公平性)
では、沢山ある物事、それぞれが「存在しているだけ」でよいのでしょうか。
特に意識しなくても、存在できていることはよいことではあります。
しかしそこで注意すべき事柄は、無意識にカテゴライズをし、自分と異なる存在を排除しようとする私たちの脳や心の動き。
自分が大多数に属していた場合はさらに厄介なことが起きることも。
少数派を不当に排斥する行動につながる恐れがあり、いじめや圧力を生み出します。
もしかすると、多数派の方が同調がないと不安定な状態に陥る可能性さえあります。
自分と違う存在を認めることが大事ですね。
はい。多様な存在が共存する状況下で必要なのは、どのような境遇の方にも、等しく機会や権利が用意されており、侵害の恐れなくチャレンジができるかどうか。
これが、「公平性」です。
Inclusion(包含)
多様な存在が共存する状況下でもう一つ大切なのが、「包含(インクルージョン)」。
同じ目的を持っている仲間、全員に情報は行き届いているでしょうか。立場の違いによって、参加できるかどうかは制限されていませんか。
そういえば、全員が参加するって難しいかも。
SDGs(持続可能な開発目標)でも話題になりましたが、leave no one behind(誰一人取り残さない)というのは、まさにInclusionのことを指している言葉と考えられます。
掲げることは簡単にできますが、実践するとなるとかなり工夫が必要となります。
Belonging(帰属性)
そして、「B」を思い出してみましょう。「ビロンギング(帰属性)」でした。
従来のダイバーシティは、D&IやDE&Iなど、不足する考え方を徐々に補いながら、新しい方向へと進んできました。
そして、ようやく今、DEI&Bを意識するところまで辿り着いたことになります。
公平性が担保されていて、誰も取り残すことがなく、ダイバーシティを実現する……。
勿論これは素敵なことなのですが、ビロンギングの含まれていないダイバーシティは、どこか遠いところにある夢物語のように感じるのは、私だけでしょうか。
誰ひとりも取り残さないってすごく大事な気がする。「アンコンシャス・バイアス」を切り口に、無意識の思い込みや偏見をしていないか、一人ひとりが自分自身に問いかけてみればいいんじゃないかな。夢物語では決してないと思います。皆が意識的に多様な人と向き合って、尊重して実践すれば「真の多様性」は実現できるはず。
帰属や所属といった言葉は、一見ダイバーシティと真逆ではないかと感じる方がいるかもしれませんが、少し視野を広げる必要があるということかもしれません。
ここに、例えばコミュニティや、あるパーソナリティを下支えする「ビロンギング」を取り入れたらどうなるか。
ビロンギングとは、簡単に言うと「所属」を示す言葉ですから、つまり、自分のことを示す属性のようなものをきっかけに周囲と関係しあいながら自らのアイデンティティを構築していくことになります。所属がもたらす効果は、心理的安全性が確保され、より自信をもってその人らしい振る舞いをできることにつながります。
「心理的安全性」って最近よく耳にするよね!話しやすいチームに所属しているだけで、安心感を得られるし。誰かに必要とされているんだと感じられれば、自然とやる気が起こるよね。DisabilityLogもまさにそういう温かい優しい心を持ったブログメンバーの集まりだから、すごく心地よいなぁって。
愛着理論(アタッチメント・セオリー)という学問分野があります。この理論では、人間が成長するうえで社会的、精神的発達をしていくためにとる行動を愛着行動と呼ぶそうです。
その中でも愛着の対象を安全基地として認識し、周囲に探査行動を行い、またそこへ戻っていくという活動を繰り返しながら、感情や、考え、期待などの自己を形成するものだという考え方があります。
なるほど!確かに、コミュニティの希薄化は、社会的な問題ですよね。愛着を持てるような繋がりを形成したり、帰属意識をどう持たせるか考えることも、ダイバーシティを促進するには、必要不可欠かと。
エンゲージメント向上は、チームの成果にも直結しますし!「お互い認め合い、才能を最大限に活かし合う」そのような組織風土を醸成することが何よりも大切だと思います。
誰もが自分が抱える体験に基づく愛着を持っている、とすると、ビロンギングが他者と分かり合うためのきっかけになることがイメージできるのではないでしょうか。このように、ビロンギングのある環境を意識すると、連帯感が生まれ、コミュニケーションは活性化します。ひとりで抱えきれない出来事に直面した時でさえ、互いに対するリスペクトや尊重を基に、回復することが出来るのが、魅力ですね。
ビロンギングは、その人がその人らしくあるために必要な要素だとわかりました!
そう、だからこそ、DEI&Bの「&B」が大切なんです。
今後も身近にダイバーシティを考えていきましょう!
「DEI&B」のこと、なほ先生のおかげで知ることができて良かったです。これからどんどん普及させたいですね。色んな人を巻き込んで「真のダイバーシティ」を一緒に実現しましょう!!最後に締めの言葉として、! “DEI&B, you know.”
DEI&B, you know.
【要約】~DEI&Bは、ダイバーシティをめぐる新しい概念~
DEI&Bについて、PDFで2枚ものに要旨(概要)を英語でまとめました。
以下のファイルも併せてご覧ください。
PDFの2枚目の最後に、LinkedIn(なほと、DEI&B研究実践グループ)のリンクをQRコードにて掲載しております。フォロー・ご登録のほど、よろしくお願いいたします!
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