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突然ですが、車いす利用者のMikuさんが始められたタイトルにもある署名活動をご存じでしょうか。
車いすユーザーにとっては、長年の悩みの種でもあり、非常に共感する内容となっております。
オンライン署名サイトのアカウントにも掲載されました☟
車いすで電車の乗降する際に直面するこの現実を、少しでも多くの人に知ってもらい、社会や仕組みが変わるきっかけになればと思い、その署名活動の内容について引用して詳しくご紹介させていただきます。
また、この署名活動は、10月30日(日)まで受け付けております。
署名文やインスタストーリーを読んでみて何かしら感じ取って頂けるだけでも十分ありがたいことですが、共感された方は、ぜひワンアクション行動に移してご協力いただけると幸いです。
↓署名サイトはこちら
www.change.org/jrbetteraccessibility
署名の方法についても解説しますので、最後までお読みください。
署名の概要
今現在4万越えの署名が集まっているこの署名活動の概要を簡単にまとめるとこのようになります。
- 始めて半年くらい
- 立ち上げて4日で1万人の賛同を得た
- どこかの団体ではなく個人の署名活動
- Mikuさんのインスタグラムで情報発信中
- 10月30日(日)まで署名(賛同)を受付中
署名活動を立ち上げた経緯
発端のインスタグラム
署名を立ち上げた日(2022年4月5日)のインスタの投稿から、この活動は始まりました。
現在、Instagramで積極的に情報発信しています。
拡散状況の詳細は、こちらのMikuさんのストーリーを追ってください。
インスタのハイライトには、賛同者の方の声も多数掲載されております。
チラシ
署名活動の概要がコンパクトにまとまっております。
署名サイト
現在、Change.orgで署名を募っています。
短縮URLは、www.change.org/jrbetteraccessibility
インスタグラムでURLをシェアしたりする際には、上記のURLを挿入するとリンクされます。
※長文のURLは貼れないので注意!
以下、署名サイトのキャンペーン内容をそのまま全文引用させていただきます。
署名活動の詳細内容
知っていますか?
皆さんは、発車時刻に間に合うように駅のホームにいたにも関わらず、目の前の電車に乗れなかった経験はありますか?
私達車いすユーザーは、発車の10分前、場合によっては20分前の電車にも、乗れないことが日常的にあります。
それはなぜか。
全国のJRでは、スロープを使う車いす利用者の案内が「降車駅に連絡がつくまで、私達を電車に乗せられない」という原則ルールに則っているからです。たとえ電車に乗っている時間が30分あったとしても、電車に乗っている間に連絡をするということはできず、降車駅に連絡がつかない限り目の前の電車に乗ることはできません。
実際に、私や他の車いすユーザーは目の前で何本も電車を見送り、暑い日も寒い日も他の人の何倍の時間もかけて電車を待つという経験を何度もしています。
次の電車が到着するまであと10分もあるのに、当たり前のように「連絡が間に合わないので次の次で〜」と言われることもたくさんあります。
乗車駅の駅員さんが頑張って急いでくれても、連絡した降車駅の駅員さんに「次は急すぎるから」と断られてしまうことも少なくありません。
「優しさ」という運の中で
もちろん、3分後につく電車に乗れるようにものすごく急いでくれる駅員さんもいるし、顔見知りになると早く対応して下さることもあります。私達も駅員さんの対応を考慮して早めに駅につくように心掛けてもいます。
それでも、顔見知りでない駅員さんだったり、車いす対応に慣れていない駅員さんだったりすると、20分くらい待たされてしまうこともあり、「どの程度余裕を持てば確実に乗れるのかが分からない不確かさ」や「優しさという運」の中で私達は生活をしています。
でも、実際に私達がそんな生活をしていることはあまり知られていません。JRの仕組みを伝えたところであまりよく分からない人も多いかなと思うと、その度に周りの人に事情を説明することに疲れてしまって、遅刻の理由を自分の体調不良だと嘘をつくこともありました。
そんな経験をする度に、「本当は私のせいじゃないのにな、むしろ余裕を持って出たのにな」「私達車いすユーザーは、どの電車に乗せても良いと思われているのかな」「目の前の電車に乗りたいって、そんなに特別なことなのかな」と、何とも言えない悲しみや悔しさが込み上げてきます。
私達車いすユーザーは、ただただ電車に乗りたいというわけではありません。通勤通学、お出かけといった、歩ける人と同じように「目的」や「時間の制約」を持った交通手段として電車を使う人がほとんどです。
だから、歩ける他の人と同じように、目の前の電車に乗る「必要がある」のです。
問題は「人」ではなく、「仕組み」
私は、JRの現場の駅員さんを責め立てたいわけではありません。駅員さん個人ではなく、「車いすユーザーは目の前の電車には乗れないもの」という前提のもとに成り立っている「JRの仕組み」を変えたいのです。
顔見知りの程度や、駅員さんの優しさに依存する仕組みではなく、「いつでも目の前の電車に乗れる」そんなJRの仕組みが必要なのです。
JR以外の私鉄では、車いすユーザーが目の前の電車に乗るということが大抵叶っています。これは、降車駅に連絡がつかなくてもまず私達を電車に乗せてその間に降車駅へ連絡をする、もしくは降車駅への連絡がすぐにつく仕組みが確立されているからです。
他の私鉄各線でできていることなら、きっとJRにもその仕組みは導入できるのではないでしょうか。
こんなことを言うと、「わがままだ」という方もいるかもしれません。「車いすなのに電車に乗せてもらえるだけありがたいと思わないのか」と。
でも、私達は電車に乗れることがありがたくないと思っているわけではありません。駅員さん達には本当に感謝しています。
ただ、私達は好きで障害者になったわけでもないのです。感謝する、しないという「感情」が問題なのではなく、自分で選んだわけでもない「障害者」という立場に自分がたまたまなったというだけで、歩ける人が当然のようにしている「目の前の電車に乗る」という行為が制限されてしまう「事実」が問題なのです。
今から40年ほど前、私達車いすユーザーが公共交通機関に乗ることがわがままだと言われていた時代がありました。障害者は家で大人しく過ごしていれば良い、他人に迷惑をかけるな、と。
そんな社会の風潮に対して、当時の障害者とその仲間の健常者達が声をあげ、駅のバリアフリー化が進み、法制度が整っていったという背景があります。いま、私達が当たり前に公共交通機関を利用できるようになったのは、いつの間にか自然にそうなったのではなく、そうした人達の努力があったからです。
「障害者のわがままだ」と言われていたことが声をあげたことによって変化し、今では当たり前の光景として見られている。それができたなら、きっと次のあるべきステップは、「車いすユーザーでも目の前の電車に乗れる」ということだと私は思っています。
「かわいそう」の解決策
私は、「車いすに乗っていてかわいそう」と言われることがあります。
でも、その言葉の背景にある本当の問題は、私が車いすに乗っているということそのものではなく、「車いすに乗っていることで生まれる社会的不利益」だと私は思っています。車いすに乗っていても乗っていなくても、みんなに公平な機会を与えられれば、目の前の電車に乗ることができれば、私達は歩ける人と変わらない生活を送ることができます。
つまり、私達がかわいそうだと言われる原因をひとつなくすことができるのです。私達がかわいそうだと言われてしまう前に、みんなでその視点を変えていける解決策があるのです。
現場レベルで起きていることを責めても何も変わりません。必要なことは、なるべくたくさんの声を、然るべきところに、確実に届けるということ。
そのために、皆さんのお力を貸して下さい。
「みんな」に、障害の有無は関係ありません。
障害の有無に関わらず、全ての人が乗りたい電車に乗れる社会に近づくために、障害のある人がかわいそうだと言われなくても済む社会を創るために、皆さんの声を一緒に届けられますように。
※画像はJRではなく、広島電鉄さんのものです。広島電鉄さんの車いす対応がいつ乗っても素晴らしくとても印象に残っており、「JRもこんな風に乗りたい電車に乗れると良いな」という私の思いを込めてこの画像にさせて頂いています。この署名活動は広島電鉄さんとは関係がありませんのでご了承ください。
キャンペーンについてのお知らせ
【4万人超えました】知ってもらうことの大切さ
2022年10月28日 —
昨夜、賛同者数が4万人を超えました。たくさんのシェアや署名のご協力、本当にありがとうございます(*^^*)
皆様のコメントやSNSで公開してシェアして下さっている投稿などは、全て大切な「声」だと思っています。それらもできる限り拾い上げ、匿名で1つずつ印刷してノートにスクラップして、当日署名簿と一緒に提出する予定です。
特に、私と同じような車いすユーザーさんや障害当事者、そのご家族の実際の経験談は、とても貴重で切実な声だと感じています。
私のもとにも、「30分待っても乗れなくて、遅刻してダメになった仕事がいくつもある」「JRはいつ乗れるか分からないから利用するのをやめた」「駅のホームで悔し涙が溢れた」など、本当にリアルな声がたくさん届いています。
そういう声を聴く度に、この署名を届ける必要性を改めて強く感じています。そんな思いをする人を、少しでも減らしたい。
この署名がこの先どんな力を発揮するのかは私にもまだ分かりませんが、まずは「国に現状を知ってもらう」ことに大きな価値があると私は思っています。
私達車いすユーザーがこれまで人知れずたくさん悲しい思いや悔しい思いをして、でもそれをぶつける先も話せる場もなく、結局は私達がただ我慢するしかなかった。
そんな現実を、多くの人に、権力のある人達に知ってもらうだけでもきっと意味があるし、その先にはきっと何か変化があるはず。私はそう思っています。
皆様、たくさんのご協力ありがとうございます。10月30日まで、引き続きどうぞよろしくお願い致します。
【ラストスパート】署名提出に向けて
2022年10月26日 —
半年前、私が一人きりで立ち上げた署名は、いま3万7千人を超える方の賛同によって大きな声になり続けています。賛同して下さったり、シェアして下さったり、広告出資して下さったり、それぞれのかたちで私とこのキャンペーンをサポートして下さっている皆様には、心から感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
そんなたくさんの方の声を乗せたこの署名を、近日中に国へ提出することが決まりました。ここまで来られたのも、様々なご縁を繋げて下さった方々のおかげです。
私は障害者という立場の社会的マイノリティーとして日本で生活していますが、「車いすに乗っていてもいなくても、乗りたい電車に当たり前に乗って生活できる」ことを私と同じように願い、変化のために行動して下さる方がこんなにもたくさんいるのだと知り、「社会的マイノリティーに属していても、私達は堂々と社会の中で生きていて良い」と皆様から背中を押されたような気がしました。「障害者はかわいそう」と見られてしまう日常から、1歩前に進むことができたように感じました。私達障害者の「目の前の電車に乗る」という権利を、一緒に考え、一緒に大切にして下さってありがとうございます。
ここまで来たのは私ひとりの力ではないと心から思っているからこそ、貴重な賛同者の皆様の声を時間で区切ることは本当はあまりしたくないのですが、署名提出の準備の都合上いったんの署名締め切りを【10月30日(日)まで】とさせて下さい。
国へ署名を届けるその時まで、賛同して下さる方々の声をできるだけ多く集めたいと思っています。これは私だけではなく、みんなで創ってきた署名活動です。できるだけたくさんの人にこの署名が届きますように。
どうかラストスパートのご協力、よろしくお願い致します(*^^*)
【ご報告】JRへの署名活動のこれから
2022年10月3日 —
署名立ち上げから早くも半年が経ち、周りから「そういえばあの署名どうなってるの?」と聞かれるほど月日が流れてしまいました。諸事情により皆様へのその後のご報告が遅くなってしまい、ごめんなさい。
立ち上げて4日で1万人を超えた署名は今現在、15,726人の方の署名が集まっています。
本当にありがとうございます。
こちらの署名は締め切っておらず、まだまだ募集中ですが、最終的には国へ提出する予定です。こんなにたくさん集まっている署名を無駄にはしません。
様々な方の知恵と力をお借りしつつ、ただいま作戦会議をしているところです。国に提出する具体的な日程などが決まりましたら、また随時アップデートしていきますのでどうぞよろしくお願い致します。
※国土交通大臣などのお偉い方と直接話せたら良いなと個人的には思っていますが、それはまだ私の勝手な願いです。と言いつつ、もし本当にそうなったら震えていると思いますので、その時はどうかあたたかく応援してやって頂けると嬉しいです。署名をしてくださった皆様は私の味方であると信じています(*^^*)
私は国に対して何の大きな権力も持たないただの一般市民でしかありませんが、そんな一般市民の声をたくさん集めたら大きな力になるんだということを信じて、できることをやってみたいと思います。
細く長く、今も署名は募集しています。
署名してくださった方、シェアしてくださった方、本当にありがとうございます。
皆様の署名を国に届けることで私から恩返しできたらと思っておりますので、引き続きご協力をよろしくお願い致します!
今日も電車を見送る車いすユーザーがひとりでも減りますように。
Miku
【感謝 賛同者1万人超えました】
2022年4月9日 —
JRへの車いす対応の仕組み改善のための署名を立ち上げて4日が経ち、早くも賛同者が10000人を超えました!賛同者して下さった方、シェアして下さった方、本当に本当にありがとうございます。
立ち上げた当初もこの署名がどうなっていけるのかが想像できていませんでしたが、まさか立ち上げて数日で1万人を超えるとは思っておらず、私が1番驚いています。私ひとりで立ち上げた署名ですが、皆さんが賛同して下さる度に「私は全然ひとりじゃない」と感じています。ありがとうございます(*^^*)
この署名のゴールは、皆さんの声をJRに届けてJRにも変化を求めること。それは変わらない目標ですが、この署名の過程で「こんな事情があることを知らなかった」という声もたくさん頂きました。
署名を集めていくこのプロセスの中で、社会に、皆さんに「知ってもらうこと」という意味でも、この署名は大きな意味があるんだと感じています。私自身にも知らないことはたくさんたくさんあるし、知らないことはいけないことではないと私は思っています。
大切なのは、その現実を無視することではなく、「知らなかった現実を知ろうとする」こと。人は、それを知ることで初めて、次のアクションを起こす勇気やエネルギーを持つことができるのだと思います。
そしてそれはきっと、私達もJRも同じ。JRに私達の声を届けて、現実を知ってもらい、みんなで一緒に次のアクションに繋げていくこと。それが障害当事者のソーシャルワーカーである私が目指していることです。
結局、社会はひとり一人の人間の存在から成り立っています。そう考えると、「社会は変えられないもの」ではなく、「その社会の中にいる私達が変えていくもの」ではないのかな、と私は思っています。
一人ひとりの声は小さくても、その声を集めることができれば、きっとこの社会は少しずつでも変わっていく。そう信じて、まだまだこの署名活動、頑張っていきたいと思います(*^^*)
引き続き、皆様のご協力をどうぞよろしくお願い致します。
署名方法について
下記URLからリンクに飛べます。
今すぐ賛同
必要事項を入力し、今すぐ賛同をクリック
支援方法の選択
下までスクロールし、支援方法を選択します
メールを確認
※署名サイトで署名(賛同)したあと、入力したメールアドレス宛に認証メールが来るので
そちらの認証までお願いします(ボタンワンクリックで終わります)
忘れないように注意しましょう!
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併せて、ご参照ください。以下、今回の交通事情に関する記事を載せておきます。
最近Twitterでも、エレベーターの待ち時間に関する問題も話題になっていますね!
2階から1階に降りたいだけなのに
— 渋谷真子 (@s_maco_) October 28, 2022
人が多くて乗れなくて何機も見送って15分位待ってた。トイレにも行きたくて、障害があって我慢出来ないから漏れ💩との戦い。車椅子はエレベーターしか手段ない。歩ける人は階段もエレベータも手段としてある。そっち使ってほしいなぁ。って言うのはわがままなのかな? pic.twitter.com/QuhlwNY42C
まずは、障がいのある人の現状を知ってもらうことが何よりも大切だね。障がいのある人が積極的に外に出て、周囲と交わる機会もあるとよいよね。この間開催された、パラ「旅」応援事業2022 千葉シティトライアスロン大会のように。
そして、その困りごととか課題を知ってもらうためにも、障がいのある方が積極的に発信することも重要だよね。周囲に障がいを抱えた方がいないと、どんなふうに生活していて、どんなことで困っているのかわからなかったりするよね。
あと、当事者だけではなく、健常者の意識を変えることが必要不可欠ね。車いすやベビーカーの人が身近にいたら、自然と声かけや行動を改められるように、どう接していけばよいのか、普段の生活の中でも気にかけたいね。
今回の記事が、みんなでDEI&B(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン、帰属意識)を考える良いきっかけになってくだされば幸いです。長文お読みいただき、ありがとうございました。
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